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oneichanmemo

住む食う寝るに、見る書くヲタク

思い出のマーニー

スマイレージ武道館よりも℃-ute千秋楽よりもサンリオピューロランドよりも更新が先になるのはなんだかアレなんですが、どうしても残しておきたかったので書きます。かなりわたくしごとなので、本当に自分メモ。

思い出のマーニーを観てきた。思ってたよりも堪えたし、号泣してしまった。随所に感情移入ポイントがあった。
小学三年生の時に親が離婚をした。べつに珍しいことでもなんでもなかったけど、それでも自分の家族がそうなってさまうのはすごくショックだった。
離婚を機に、東京から神奈川に住まいを移すことになった。友だちと別れてしまうけれど、むしろ都合が良かったと思う。それからは、父親と姉弟の四人で暮らすこととなる。
母親がいない家庭。珍しくもなんともない。わかっていたけど、ずっとコンプレックスだった。口では「神奈川にいたからこそ今の自分がある」なんて言っていたけれど、それは言い換えれば「東京にいたのであればもっと自分は違っていたのではないか?」ということだ。こんなに劣等感を抱えずにいられたのではないか? もっと言えば、母親がいればもっと自分を好きになれたんじゃないのか?
だけどそんなことは思いたくないし、なにより両親のせいにはしたくなかった。親には親の人生があり、被害者のように振る舞うのは自己陶酔で気持ち悪い。だから、ぜんぶ自分を嫌いになるしかなかった。

そんなことを思ってしまう自分がばか。
そういう考えから抜け出そうたって、早々うまくいかない。


冒頭で杏奈は輪の話をする。輪の内側と外側の話。そして自身は外側だと言う。
今思えば、輪を作り出してたり感じていたりすることは、ぜんぶ自分でやっていることだ。疎外感は自分が作りだしているもの。

だけど、そのときはそうは思えないよね。

一緒に観た友人はもうこの序盤で輪の話はわかるけどヒロインに感情移入できなかったと言っていた。もちろんそうだと思う。杏奈は傲慢で自分勝手で被害者のように生きている。
でも、わたしはここで一気に引き込まれてしまった。

わたしも、マーニーに会いたかった。マーニーと秘密ごとを作りたかった。
女の子が仲よくなる方法はやっぱり秘密ごとを作ることなんだよね。なんでもないことを秘密としたいんだ。

そして杏奈が心を閉ざしてしまった理由がまたね…そんなこと?って思うようなことでもあるけど、そうだよね、って杏奈に語りかけたくなった。そういったことで、とんでもなく傷付いてしまうよね。家庭にコンプレックスがあるからこそ、ここでもまた堪えてしまった。

娘に対する母親の気持ちも特殊なものがあると思ってるけど、それよりも娘にとっては母親ってすごく大きな存在で、ほかの何にも言えない感情があると思う。だからこそ、母親によって女の子の方向性は決まってしまうと思ってる。そして、母親の影響からはずーっと抜け出すことが出来ないんだよ…母親がいなくなって、母親がいないということからは抜け出せられない。母性からの呪縛は連綿と続く。

結果、とてもハッピーというか、まだまだ杏奈の人生は続いていくストーリーなんだけど、それがほんとうになにより。
家庭にコンプレックスがある中学生女子に見せたい。というよりも、あの頃に戻って自分に見せてあげたい。

自分と対話し続ける映画だった。
もしもしこんにちは、とあの日の自分や今の自分と語り続けたくなった。

今の中学生にとって劇場で映画を観ることがどれほどのハードルの高さなのかはわかりませんが、自分をネガティブに思う女の子にはぜひ観てほしいと思いました。
ていうかむしろわたしが出会いたかった。今からこの作品に出会える人たちに嫉妬してしまうよ。
とにかくすてきだった。思うところがたくさんあった。また観に行こう…