oneichanmemo

住む食う寝るに、見る書くヲタク

彼とわたしの出会いを春にたとえた

春です。
年が明けてからもう三ヶ月が過ぎようとしています。この前、桜えびのビスマルクを食べて、一気に気持ちが春めきました。暖かさとせつなさと、期待と不安と、喉の痛みと盛大なくしゃみと、いろいろが混じり合った季節です。春です。

2015年、既にこの年に後悔を残しております。それは、年始に「トンチキな設定だけど面白いから見た方がいい」と友人に勧められた時、何故わたしは素直に見ていなかったのか。その一点に尽きます。しかしそれは、どこかでわかっていたからです。そう、この沼は、せつなさが詰まった沼なのだと。しかし、とんでもなく楽しくて、自分はどちらかと言うとこの沼に合った気質なのだと、わかっていたからなのです。

雑誌ではよく拝見しておりました。というよりも、昨年の目標だった「Hey! Say! JUMPの名前と顔をすべて覚えてみる」を昨年上半期中に達成していたこともあり、アイドルを認識する術を身に付けていたことが大きいのかと思います。

昨年夏、雑誌を立ち読みしていた際に、「こんなにもかっこいい人を擁した軍団なのか」と衝撃を受けたページがありました。夏のアイドル誌といえば浴衣なのであり、それは女子も男子も相違ありません。青い浴衣をお召しになって、黒い短髪で、しっかりとした目線をこちらにくださる彼は、今時の流行りの顔ではないかもしれませんが、わたしには衝撃的な格好良さでした。しかし、その時は、彼はあくまで軍団の中の彼であって、一個人ではありませんでした。
名前を覚えるということは、彼が個人であることを自分の中で認識することと同義で、そして彼が軍団の中でどういった立ち位置なのか、どういう性格なのか、何が好きなのか、個人のみならず団体のことを追ってしまうことと同じです。先に述べたとおり、個人を覚えてしまうことで沼に足を踏み入れてしまうことになって、わたしは、それが、恐ろしかったのだと思います。

しかし、夏のアイドル誌の彼を忘れることは出来ず、あの人ほんとに格好良かったなあ、とまるでどこかの靴が脱げてしまった姫に焦がれるように、わたしはぼんやりと彼を思っていました。名前も覚えていない。でも、それでいいと思っていた。
だけど、どうしても気になるは気になるもので、彼は誰だったんだろう? と思い始める訳です。そして、彼の名前は、またしても友人の手によって暴かれてしまう。「もしかしてこのページじゃない?」そこには、彼が、いたのです。そして、彼が、友人が「トンチキだけど面白い」と評していたドラマの主演であることが、発覚するのです。

実際にドラマを見て、何故もっと早く見ていなかったのか、悔やんで仕方ありません。もちろん彼を追うチャネルが減るということもありますが、それよりも、このドラマが、なかなかどうして面白い。トンチキだからこそ、トンチキな切なさがある。架空の、ガチャで引いたお兄ちゃんという設定に、なぜここまで感情移入してしまうのか、自分でもさっぱりわからない。しかし、切ない。先週は切なくって仕方なかった。それは、ドラマの最終回を迎えることが、彼女と兄の別れを、自分で予期しているからなのかしらん。しかし、すべてを見ているわけではないのに、この辛さは、なんだ。

わたしは彼を見つけてしまったから、もう、彼を追うことしか出来なくて。
ハロプロエッグでもわかっていたことなのに。いつどうなるのか、その時わたしたちにアナウンスがあるかどうかもわからないのに。わたしはきっと、彼を探してしまう。きらきらした人の中で、きらきらした彼を、わたしはきっと見つける。切なさと期待が入り混じったこの世界に、わたしは出会ってしまった。出会ってしまったと思ったら、いつか別れが来るのだろうか? そんなこと、考えることに、なにかの意味があるのか?

出会いと別れの季節です。明日と明後日とその先の未来も、岸くんに幸あらんことを、願わない日は、ない。



。。。最終回なんてやだよ~~~トイくんはミコのおにいちゃんがいいよ~~~~~~~~~(ToT)(ToT)(ToT)