oneichanmemo

住む食う寝るに、見る書くヲタク

鞘師里保さんの卒業について

最初は9期が苦手だった。きらきらした彼女たちは、わたしにとっての終わりの始まりだった。モーニング娘。を好きになってからまだ日が浅かったので、大好きだったグループが卒業加入によって形を変えることに抵抗が有りすぎた。細かいことを覚えてる自分はまじで女だなって思うけど、愛佳が件の「練習してきたん」で叩かれまくってすごくむかついたし、ハロタイだか(当時の番組名がなんだったか定かじゃない)で舞ちゃんが楽屋に来たとき寝起きで態度の悪い鞘師に「エースはなんでもありだな、先輩だぞ」って思ったこともあった。とにかく、変化を連れてきてくれた9期という期そのものが、自分には抵抗が大きかった。

でも、9期は苦手だったけど、9期の一人ひとりは好きだった。一生懸命頑張っていたし、きらきらしたものを見ていることはとても楽しかった。それからあっという間に愛ちゃんが卒業して10期が入ってきて、末っ子から中堅、そしてさゆが卒業するまでのスピードは、「もうここまで来たのか」と、純にすごいと思った。

そして、時々思い出すかのように、「もっと末っ子が長くても良かったんじゃないかな」と感じた。食らいついてやる、と先輩たちに噛み付くようにパフォーマンスする彼女たちを見たかったと、ヲタクの我が儘ながらに思っていた。モーニングというグループにぶら下がって甘えていてもいいんじゃないかって。でも、自立した子が多い期だから中堅として支えていてくれたんだと思う。

今回の鞘師の卒業で思ったのは、鞘師はまだ17歳で、女の子で、未来があって輝かしいなあということ。彼女がモーニングをもっと高みに持って行くんだと、またしても勝手に理想を押し付けていたこと。道が見つかったなら卒業は早くした方がいいに決まってるし、それを応援したいと思う。

What is Loveを思い出した。鞘師の魂を込めた大サビ前のソロパートが大好きだった。たったひとりを納得させられないで世界中は口説けない。鞘師が鞘師里保を納得させられないなら、鞘師がなりたい人間にはなれないんだな、と感じた。

「練習してきたん」と叱られた子が「小さいよ声が」と叱る姿を見て、年月を感じた。苦手だった女の子たちが、いつの間にか好きになっていたのだと気付いた。