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この五月、本当にめまぐるしかった。
昨年末にめいみちゃんの卒業が発表されてから、わたしはしくしくと泣いていた。そして、わたしこんなにめいみちゃんが好きだったんだって気付いた。本当に今更。
それから、自分の行ける範囲でなるべくめいみちゃんに会いに行こうと思った。ハロコンに行ったり、ひなフェスに行ったり、販促に朝から並んだり。
めいみちゃんは、いつでもきらきらしていて、何より全力だった。わたしは、本当に我が儘だけど、そのきらきらに触れる度にどうしようもなく泣きたくなった。めいみちゃんの卒業を受け入れられなかった。めいみちゃんも大好きだけど、アンジュルムも大好きだった。ただただ、好きなグループから好きな子がいなくなってしまうことに打ちひしがれていた。全力のめいみちゃんを見る度、わたしの心は締め付けられて、置いて行かれてしまう、と途方に暮れた。気持ちが全然追い付いてなかった。恋ならとっくに始まっている、のめいみちゃんの台詞を聴く度に、どうしようもなくなってしまっていた。かっこよくて、全力であればあるほどに、辛かった。
でも、ホールラストの群馬公演、そして昨日の武道館が終わった後、わたしの気持ちはとても晴れやかだった。めいみちゃんがとても可愛くて、アンジュルムというグループもめいみちゃんのことを大好きで、めいみちゃんもアンジュルムを大好きだった。それが伝わる公演だった。
……と言っても、途中までは、泣きすぎて仕方がなかった。特に、シューティングスター、天真爛漫、スマイルファンタジー、交差点、恋ならとっくに~の流れは、どうしようもなく泣いた。普段、泣いてる子がいたってユニゾンが崩れないのに、みんなが泣いているからユニゾンが揃わなかった。それがもうダメだった。恋なら~が始まっても、その涙からなかなか抜け出せなくて、センターステージにいる彼女たちがあんなにも輝いているのに、涙で全然見ることが出来なかった。
でも、ほんとーに、自転車チリリンのめいみちゃんが可愛くって、幸せそうで。こんなに可愛い女の子を応援できたことが、この上ない幸福だと感じた。童話に出てくる少女のような衣装で飛び出してきて、スカートを持ってメンバーの元に駆け出すめいみちゃんが、この世界でいちばん可愛い女の子だと思った。大好き、大好き、しか思わなかった。涙が溢れた。グループ名の由来の通り、感情の頂点に達したんだと思う。
友よ、で銀テープが出てきたんだけど、銀テープが振る世界の中心に、わたしの好きな女の子たちがいることが、こんなにも嬉しいことだなんて知らなかった。出会ってくれてありがとう。何度目かわからないけど、あの瞬間に一番思った。
アンジュルムって、特にスマイレージのメンバーは、絶望を感じたって思ってる子が多いんだと思うんですよ。わたしは彼女たちに絶望を感じたことはないけど、本人がどん底とか言うからたぶんそうなんでしょう。確かに、決して平坦な道のりではなかったと思う。
だからこそ、欲望の歌が似合うんだと思ってて。そして、彼女たちの欲望って全然浅ましくない。彼女たちの力強さとかエネルギーを感じると、ああ、好きだなあって思う。この子たちを好きになれてよかったって思う。スタッフの人があやちょにそれを「情熱」と伝えたそうだけど、まさしくそれのこと。
この子たちすごいでしょって世界中に言いたくなったし、こんなにすごい子たちを応援出来て幸せだと思った。めいみちゃんが連れてきてくれたんだと思った。ありがとう、ありがとう。そればかりを思った。
あの自転車チリリンに、アイドルとしての、17歳の女の子としてのすべてを出し切ってくれたんだなあって、本当に、応援してきてよかったなあって思った。
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田村芽実ちゃん、卒業おめでとう。
今更だけど、わたしはめいめいの力強さや、女の子らしさや、全力のパフォーマンスに、いつだって勇気と元気をもらっていました。
次の舞台を、わたしも待っています。
は~~~~~~~~~~~
でも、もう、卒紺は疲れた!!!!
ってのが正直な気持ち。自分なりにヲタクらしいことを尽くしてきた五月だったけど、こんなこと毎回やってるヲタクはすごいと思ったし、もう、わたしは、持たない。私生活もだめになってしまいそうだと危機感を覚えたし、むしろたぶんだめになってしまうくらい感情を揺り動かされた半年だった。めちゃくちゃへこんだし、最後の個別の帰り道、号泣しすぎて友だちに電話したのも良い思い出。。。
めいみちゃんが、武道館を、今までのアイドル人生を、幸せだと言い切ってくれたなら、なんだっていいし、だからこそ、清々しい気持ち。
しばらく、ヲタクはもう良い。。。笑
みなさまお付き合いいただきありがとうございました!!