oneichanmemo

住む食う寝るに、見る書くヲタク

「いっちゃんとまったり山手線ゲーム」参加レポ

オタクをやっていると、聞いたこともない会場にいくために電車を調べたり、内容もわからないCDを買ったり、やたらと列に並んだり、まァ一般の人からすれば「なんで??」なことによく遭遇する。そういうとき、オタクだってもちろん「なんで?」とは思うけど、その0.2秒後には「オモロ」と言ってその祭りに参加している。つまりは、オタクは主体的にオタクでいられる場所で気持ちが昂るように出来ている。

 

※※

 

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BEYOOOOONDSは、初回限定版に封入された券で参加できるBEYOOOOONDSの部屋なるイベントがある。握手会のように個人ブースが作られ、メンバーによる個性的な交流イベントが開かれている。その中で、今回の推しメンのイベントは「いっちゃんとまったり山手線ゲーム」だった。事前情報はこれのみだった。

「対象の路線は?」「ルールは?」「ゲームのあと何か貰えるの?」など、まっっったく何も明かされておらず、上記のみの情報だった。ひとまず、山手線の駅名だけ軽く頭に入れて会場に向かった。

BEYOOOOONDSの部屋は、場合によっては人数制限で抽選になることがある。そのため、推しメン以外の子の列に先に並んでいた。一途じゃなくてごめんな、と思いながら、知り合いのオタクには「お前のレーンここ?」みたいな目で見られたりした。すいやせん、へへへ、、、と意味なく言い訳じみた気持ちで開始時間を待っていると、推しメンの列でスタッフの声が聞こえた。遠目から、内容を聞き取る。

 

「えー、一岡レーンの内容ですが、事前にルール説明がまったくされておりません!そのため!今からルールを説明します!!!」

えっ

「今日はここに書いてある路線の中で山手線線ゲームをしてもらいます!どれになるかは一岡がクジを引きます!」

えっ

「そして、お客様が買ったら記念品をお渡しします!!」

えっえっえっ

 

そこで路線図の書いたボードを掲げていたが、わたしの目線からはよく見えなかった。路線を読み上げていたが、上手く聞き取れなかった。スタッフは続けて「今のうちに心の準備をしてください!!」と言った。いや、あんた、エッ

 

ここで、オタクは、

生命の躍動を感じてしまったのである。

 

1600円ほどのCDを買って駅名をその場で覚えさせられて推しメンと山手線ゲームをする、こんな意味不明なことが日常であるか???

いや、ない。

 

一岡レーンに並んでから、知らない人に話しかけて対象沿線を教えてもらった。リストの沿線は、都営大江戸線、山手線、中央線、有楽町線だった。山手線しか覚えてきてない。笑いがこみ上げた。有楽町線はマジでわかんねえよ!!!笑

他のメンバーの列に並んでいる人たちは、これからアイドルに会えるワクワクでいっぱいのようだった。一岡レーンはみんなスマートフォンで駅名を覚えていた。面構えが違う。イベントタイトルは「いっちゃんとまったり山手線ゲーム」だが、全くまったりしていない。だんだん近付いてくるブースから聞こえる手拍子も、全然まったりではない。笑った。

 

ブースに入って、初手推しメンに「ぜったいわかんないよ、、」と弱音を吐いたら、「大丈夫ですよ、わたしもさっき出てこなかったし」と励ましてくれた。推しメンは天使。そして、引いてくれたクジは、わたしがめちゃくちゃ予習してきた山手線だった。あれだけ緊張して即覚えた有楽町線の努力よ。

努力の甲斐あって、山手線はかなりすらすらと言えた。そして、10回続くと勝ち扱いにしてくれるらしく、わたしは無事に記念品のポストカードを手に入れた。推しメンも「おめでとうございます!」とお祝いしてくれた。嬉しかった。

 

 

※※

 

こんなオモロくて楽しいこと、普通の日常で味わうことなんかないと思うんだよな。次は何の路線なんだろうな。北陸新幹線の停止駅が来るような気がしてます。何かわからないことに備える感じ、ワクワクしてたまりません。初回限定版参加券、もっと買っておけばヨカッタ。わたしはこれからもお金を払って意味不明なイベントに参加したいです。少し嘘です。