oneichanmemo

住む食う寝るに、見る書くヲタク

一岡伶奈さん、今までありがとう

その報を知った時、わたしは既にそれなりの覚悟をしていたし、その他のあらゆる情報の更新タイミングから見て、今日のこの時間なら卒業発表だろうなと思っていたので、実のところそこまでショックは受けていなかった。

でも、これは「ここまでわかってたんだから卒業でしょ?なんでみんなそんなショックなの?」みたいな煽りではなくて、いっちゃんがお休みしていた3ヶ月あまりに、いろんなことへ思索をめぐらせていたからであり、要するに気持ちに整理をつける作業に時間をかけていたからだ。

その上で、わたしは、いっちゃんに感謝しかないのだ。

 

 

こんなに好きになったアイドル、すべての現場が楽しかったアイドルは他にいなくて、何より、わたしは「いっちゃんを好きなわたし」のことがかなり好きだったのだ。自分を好きになれる瞬間だった。そんな風に思わせてくれるくらい、魅力に溢れた人だった。

 


いっちゃんはハロプロ研修生の中で、歌やダンスの技巧面が突出していたわけではなかった。やっぱりハロプロ、特にファンの目線はパフォーマンスが重視されるので、そういう子がデビューに至るまでは、厳しい目線で見られることもあった。「温情デビュー」と揶揄されたことはまじで一生忘れないと思う。2017年の研修生実力診断テストは、それまでのいっちゃんのパフォーマンスの中で1番良かったって言い切れるくらい成長していたし、集団の中でのスキルの順位ではなく、過去の自分からのスキルアップを見守る場所というコンセプトでは、ちゃんとした結果を出していたからだ。正直選ばれるならあの年だったと思うし、その結果は温情ではないと思う。

でも、研修生がたくさんいた時代だし、突出した何かがない子への注目はなかなか難しい。何より、全員がんばっていて魅力的な子ばかりなんだから、その子の魅力が伝わるのって、本当に大変なことだ。しかも、リーダーになってしまった。リーダーのおたくって、そのグループの評価が推しメンに降り掛かるような気がしてしまって、しんどいことになるかもしれないな、と勝手に心配になっていた。


天然な発言や鉄ヲタの側面が切り取られがちではあるし、もちろんそれも彼女の魅力だけど、いっちゃんは他の人への気遣いがきちんと出来る人で、分け隔てなく一歩目が踏め出せる人だ。これも研修生として立場が上になったからだったり、リーダーに就任したことの、立場が人を作ったところもあると思うけど、やっぱり誰にでも出来ることじゃない。優しさや、時に見せる冷静さがあってこそだと思う。わたしはそういういっちゃんが、本当に好きだった。


いわゆる一岡推しではないみんなが「いっちゃんが卒業して悲しい」というのは、その根本に、みんなそれぞれ「いっちゃんと推しメンの接点」があるからだと思う。思い出が強固になるほどの、優しさと魅力に溢れていた。わたしは、その魅力が、みんなに伝わっていることで、もうすでに大満足している。


そしてもちろん、パフォーマンスもすごく良くなった。かつては自分の声にコンプレックスがあると言っていたけれど、デビューを経て歌声を褒められることが増えて、自分の声が好きになった、と言っていたのを聞いて、とんでもなく嬉しかった。わたしはいっちゃんの歌が本当に好きだ。そして、そこには本人の努力があることを知っている。

 


おたくにはそれぞれの理想のアイドルの店仕舞いをしてほしいって気持ちがある。だけど、誰しもが大箱卒コンがあってドレスを着て、いわゆる円満な卒業セレモニーが出来るわけじゃない。

でも、わたしは「みんなに推しメンの魅力が最大限伝わっていて、惜しまれて卒業する」というところが出来た時点で、もうそれでいいな、応援してきて、いっちゃんがアイドルをまっとうし続けたんだなって思えている。


そして何より、ビヨーンズという、とんでもなく素晴らしい組織のリーダーでいたこと。これがわたしの勝手な心配を押しのけて、とんでもない幸せを運んできてくれた。

ビヨーンズと一緒だったから、どんな現場も楽しかった。メンバー全員大好きで、曲も好きで、ライブも楽しくて、舞台は受け取るものが多くて、こんなに幸せなオタク人生があったんだ、と、どの現場も最高に楽しかった。武道館だってなんだって、どこへでも行けるって、本当にそう思えた。


本人の体調が心配なのは、それはもう本当にしんどいのだけど、今回のコメントで少しは元気な日があることを知れてよかった。終わりよければすべてよし、の逆ではないけれど、いっちゃんを応援していた日々のすべてが、本当にずっと楽しかった。


ビヨーンズともう同じ道を歩けないこと。それがさみしくはあるけれど、いっちゃんの歩んできた道に感謝しているし、これからの道もずっと応援する。それが、芸能じゃなくても、いっちゃんが健やかに楽しく過ごせたらそれが1番いい。心底そう思う。そう思わせてくれる子に出会えて、わたしは本当に嬉しい。

 


この子めっちゃかわいいじゃん!という気持ちから始まって、本当にあらゆることがあった。ハロコン初日にいっちゃんがいて安心したこと。DMMシアターで初めて会話したこと。米を買ったこと。研修生発表会のソロパート、ネガポジポジ、実力診断。いちたかきよ時代、新ユニ結成期、デビュー期のリリイベ期間は本当に楽しかった。チッタのリリイベは幸せすぎて大号泣した。初単独のワクワク感は忘れられない。コロナ禍もいろんな創意工夫で楽しませようとしてくれた。balladは本人の苦労もあったろうけど、頼もしくなった姿を見て感動した。グループで活動したいと話していたこと。毎年のバーイベは、始まったら終わってしまうのが悲しくて、なぜかいつも気持ちが沈んでいた。ラジオもいろんな番組に出たよね。鉄道仕事が増えていくのが本当に嬉しかった。ブログでささいなことを教えてくれるのも日々の癒しになっていた。装苑の衣装、すごく素敵だったな。ドクターイエローを見つけた時の動画、本当に可愛かった。雑誌のチェキ当選したのはいっちゃんが初めてだった。バーイベポラが届いた時は震えた。チェキも個別握手も本当に楽しくて、なんでもない会話が嬉しかった。写真集はとんでもないご褒美のように思えて、どのページも可愛くてお気に入りだったな。

どんな時もチャーミングで、魅力的で、元気をもらえたな。応援していて、周りの環境に歯痒い思いをすることもあったけど、本当にいついつも楽しかったな。書ききれないほどの思い出が、わたしを支えてくれているな。


そして、こうやっていっちゃんを応援する日々が楽しかったのは、周りのオタク友だちに恵まれたからだと思う。本当に幸せなことだった。飲み会も楽しかったし、それぞれがそれぞれの推しを語るのが好きだったし、それぞれの目線を通したいっちゃんの話を聞けることが楽しかった。気の良い人たちと一緒にいれて、本当に良かった。


昨日、研修生発表会でビヨーンズのパフォーマンスを見て、こんなにも懸命に踊って歌って、何よりも目の前の人を楽しませようとする姿勢に、わたしはすごいグループを応援していたんだな、と実感した。今までのように応援することは難しいかもしれないけど、でもいつだって過去を飛び越え最高を更新し続けてほしいです。オタクもみんないい人ばかりだし、「一岡さんがいないグループ」ではなくて、「かつて一岡さんがいたグループ」としていろんなステージを見せてくれたらいいな。

 


長々と書いてしまった。そして、明日には自分もメソメソとしているかもしれない。でも、「卒業しないでほしかった」と思うことはないと思う。受け取ったものに感謝しかないので、わたしはこれからもいっちゃんの人生を応援します。

 


いっちゃんを好きになれてよかった!!!